しろくま通信第251号(2023年1月16日発行)

2023-01-18更新

まだまだ寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

季節柄、お風邪を召す方も多いのではないでしょうか。そこで今回は風邪に効果がある漢方薬のお話です。
風邪を引いたら「とりあえず『葛根湯』」というイメージをお持ちかもしれませんが、葛根湯は「風邪のひき始めの寒気や頭痛」に効果があるとされています。
長く続いてこじれた場合には『柴胡桂枝湯』、鼻水がひどい場合は『小青竜湯』など、症状によっては別の漢方薬が推奨されているのです。次回以降、症例別でより詳しく解説していこうと思います。

漢方薬ってなに?


漢方薬とは、いくつかの「生薬(しょうやく)」のを決められた分量で組み合わせて作られた薬です。
漢方薬の原料を「生薬」と呼びます、生薬は化学的に合成されたものではなく天然物そのもの、あるいは蒸したり、焼いたりといった簡単な加工をしたものをいい、イメージとしては草の根っこや茎、木の皮や実、動物や鉱物など、自然にあるものです。
たとえば、「ショウガを食べると体が温まる」といわれますよね。このような、植物などに備わった力を一つひとつ確かめ、組み合わせてできていったのが漢方薬なのです。