しろくま通信第53号(平成31年2月25日発行)

2019-02-25更新

しろくま通信


 

免疫力を上げるための話を書いています。

 

ウイルスに侵入されてしまった細胞は、ウイルスの一部を切り取って自分の表面にサインを出します。それを読み取るのがヘルパーT細胞ですが、キラーT細胞をたくさん作る指令を出します。

増産されたキラーT細胞は感染された細胞と結合し、細胞膜に穴をあけ細胞のDNAを破壊してウイルスを含んだまま、その細胞を殺してしまいます。このように、サイトカインというものをやり取りすることによって、特定の細胞だけを死滅させてしまうのが、我々が本来持ち合わせている「免疫」というシステムです。

抗生物質ではこのようにうまくはいかずに、消化に必要な腸内細菌まで死滅させてしまっておなかを壊しましたなどが起こるわけです。