しろくま通信第254号(2023年2月6日発行)
2023-02-06更新
漢方薬のお話
風邪に効くとされている漢方薬を紹介します。
風邪の引き始めで体がゾクゾクするとき、葛根湯と麻黄湯のどちらを選ぶと良いのか考えてみましょう。
風邪を引いたときのゾクゾクするような寒さを悪寒(おかん)と呼びます。麻黄湯は悪寒がして高熱を発し、体の節々が痛むときとされています。葛根湯も同様ですが毛穴を締めて体を温め、節々の痛みを取る作用は麻黄湯の方が上です。
※漢方には体の体質によって、同じ病気でも「合う・合わない」があります
症状
- 高熱
- 悪寒(おかん)
- 体の節々が痛む
- 汗をかいていない
高熱があってガタガタと体を震わすような悪寒がして汗が出ないときにおすすめです。インフルエンザの時にも、麻黄湯が使われるのはこの症状に合っているからです。ただし作用が葛根湯より強いために、若い方におすすめします。
➡『麻黄湯(まおうとう)』をおすすめします。
次回は体力のない方の風邪に効くとされている漢方薬を紹介します。
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