しろくま通信第255号(2023年2月13日発行)
2023-02-13更新
漢方薬のお話
風邪に効くとされている漢方薬を紹介します。麻黄湯とは反対に、体力が衰えた高齢者にお勧めな漢方薬は「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」でしょう。
手足が冷たく、頭痛や悪寒があって、顔色が悪く、背中全体がゾクゾクと寒くて、声に力がないといった症状が処方の目安です。主な成分である麻黄は前回紹介しました「麻黄湯」にも入っています。
※漢方には体の体質によって、同じ病気でも「合う・合わない」があります。
症状
- 頭痛、悪寒(おかん)
- 顔色が悪い
- 手足に冷えがある
- 声に力がない
麻黄附子細辛湯は、麻黄(まおう)、附子(ぶし)、細辛(さいしん)の3つの生薬からなり、「附子」はトリカブトのことで、これをほんの少しだけ使うと体を暖め、心臓の動きを助けてくれます。「細辛」は解熱、去痰、鎮静などの作用があります。虚弱な身体を優しく温めてくれます。
➡『麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)』をおすすめします。
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