しろくま通信第208号(2022年2月21日発行)

2022-02-21更新

オミクロン株の感染が高止まりのようです。福岡県では、まん延防止等重点措置の延長が決まりました。

治療薬は出ているのですが、漢方薬で考えてみましょう。
漢方薬に詳しい東邦鎌谷病院風邪内科の柳一夫医師によると、風邪症状には葛根湯と言われますが、肺炎よりも結膜、鼻腔などの上気道炎が主と言われるオミクロン株には、上気道や皮膚の炎症を抑える「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)」が一層の効果が期待できるということです。

予防なら、毎日寝る前に1包、怪しいなと感じたら昼にもう1包追加して、陽性になったら1日に3包を7日間続けるそうです。


ファイザー社の抗ウイルス剤であるパクスロビド(商品名リトナビル)が処方されたら、併用の必要はないようです。「荊芥連翹湯」は医療用漢方薬として処方してもらうことができますが、慢性副鼻腔炎、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、尋常性ざ瘡などの診断を受けることが必要で、予防薬としての処方は保険診療では禁止されています。

しかし、一般漢方薬として薬局やドラッグストアで購入できます。重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患をお持ちの方や、同居の家族の場合、いつコロナに感染するか心配しながら生活することは大変です。


そのリスクを少しでも下げられるのなら、「荊芥連翹湯」を考えてみる価値はありそうです。

( 「福岡県ホームページより」 )